山梨県河口湖・久保田一竹美術館

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山梨県河口湖近くにある久保田一竹美術館。
https://www.itchiku-museum.com/museum/ex.html

山中湖へ旅行に行った帰りに、
ここに寄っていこうと家人に言われて立ち寄りました。
が、ここがとんでもない場所でした。

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久保田一竹とは、日本を代表する染色工芸家。
16世紀に失われた染色技法である『辻が花染め』に
独自の工夫をして『一竹辻が花』の創始者とのこと。
簡単に言いますと、生地の一部を丸めてその口を絞り、
それを繰り返して、さまざまな色彩の絞り染め部分を作り、
全体の柄として製作する技法で、
その製作プロセスをみているだけでも、気が遠くなるような作業です。
その色加減も経験値ですから、その感性も素晴らしい。

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もちろんその作品もそうなのですが、
それを展示する敷地と建築群がまた独特でした。
入口の門から、精緻な文様が掘り込まれた大きな木製門と扉。
そこから鬱蒼とした森に、池や滝が配されて上がっていくと、
広がりに出ますが、そこで目に入る建築、
それは、まさにアントニオ・ガウディのグエル公園。

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その奥には、本館展示館がありますが、
こちらは、千年を超すという桧大黒柱16本が木組みされた方形屋根。
その迫力に圧倒されました。

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もちろん、そこに展示されている『光響』の連作、
富士山をテーマにした一竹辻が花の作品。
御、遠、溫、葵、華鳥、嚴、辻垣、無言、望郷、
天祥、流藤、七宝、淼、渚、汪、激、澎、泱、桜華好、
菀、幻蒼、地衣、能、秋陽、普賢、燦。

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また、その奥に広がっている散策路も素晴らしく、
是非一番奥にある岩の中にある慈母像まで足を延ばしてください。
https://www.itchiku-museum.com/museum/map.html

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『一竹辻が花』、世界の蜻蛉玉、建築、そして庭園と
内外共に楽しめる場所でした。

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