築150年古民家の住まい改修5躯体の構造補強ポイント2
![IMG_9954.jpeg](https://atelier-m-architects.up.seesaa.net/image/IMG_9954-thumbnail2.jpeg)
今回の古民家の主屋根を支えているのは、
外部から見える1階の外壁ではなく、
その1,080mm内側壁部分が荷重を支えています。
外観で上部に小壁として見えている部分の下部となります。
ここを理解できていないと、
外周部にみえている下屋部分をばかりを補強することになります。
この1,080mmの部分が南側では広縁となり、
その他の部分では、廊下となっています。
![既存平面.jpg](https://atelier-m-architects.up.seesaa.net/image/E697A2E5AD98E5B9B3E99DA2-thumbnail2.jpg)
その他は十数年前におこなったリフォームにより
東側をダイニングキッチンとするために、
ここを中途半端な補強で取り外されていたため、
その部分には、相当の補強が必要になりました。
これが、前回の補強ポイント1です。
築150年古民家の住まい改修4躯体の構造補強ポイント1
https://atelier-m-architects.seesaa.net/article/505617261.html
![IMG_0012.jpeg](https://atelier-m-architects.up.seesaa.net/image/IMG_0012-thumbnail2.jpeg)
今回の補強ポイント2は南側の広縁部分です。
どんな住宅でも南面は日射取得のために開口部が大きくなり、
壁量が不足しがちとなります。
この古民家でも、広縁内側の障子部分の鴨居桁が
荷重により撓んでいて、閉まらなくなった部分には
つっかえ棒のような木材が差し込まれていました。
360mmある鴨居桁も二間とばして
中間荷重が二箇所にかかればやはり垂れてきます。
![大小黒柱.jpeg](https://atelier-m-architects.up.seesaa.net/image/E5A4A7E5B08FE9BB92E69FB1-thumbnail2.jpeg)
この広縁部分ですが、これが改修後の広間にとって、
加えることが必要な部分となるか、検証しました。
既存の和室は12.5畳ほどあり、その上部を吹抜として
小屋組が見えるようにしたいという要望でしたので、
そうなると下屋空間の広縁をあえて
取り込まなくても充分という結論になりました。
これにより広縁内壁を上部屋根荷重を支える
新たな外壁として補強しながら、
以前の広縁は通り土間として新たな役割が与えられています。
![3CB4E767-0E16-4672-B8A7-032D649F090E.jpeg](https://atelier-m-architects.up.seesaa.net/image/3CB4E767-0E16-4672-B8A7-032D649F090E-thumbnail2.jpeg)
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