築150年古民家の住まい改修3手書きプレゼンと広縁の断熱改修

大黒柱280角と小黒柱240角を中心に、
黒光りする小屋組の築150年の古民家。
今回の改修は、古民家を住まいとして再生する要望では、
古民家の風合いを活かして生活すること。

限られた予算の中でまず考えたことは、
12.5帖の続き間の和室南側に連続する下屋下の広縁。
この下屋下を室内にする場合に、
その天井裏に断熱材を施工するためには、
いったん天井板を外さなければなりません。

さらに天井の高い空間に対して充分に広いこの続き間を
洋室化する前提では、コストをかけてまで、
この広縁まで室内空間を広げるメリットがありません。
そのためここでは、広縁を外部として通り土間として扱い、
主屋根を受けている柱である広縁内側の障子ラインを
新たな外壁とする減築案としました。

また、こうすることで、主屋根の荷重を受ける柱間に、
既にたわんでいた既存胴差桁下に
新たに柱と筋交いを追加して、
合理的に南面の構造補強ができると判断しました。

また、この広縁を通り土間とすることで、
南側の深い軒下の縁側として再生して、
雨の日でも西玄関と東個室との行き来を可能にすることができました。

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