軽井沢/石の教会・内村鑑三記念堂

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三十数年ぶりの軽井沢への小旅行。
静岡からは中部横断道が中央高速道まで開通したお陰で、
三時間ちょっとで行けるとは、ずいぶんと便利になったものです。

お腹は高原野菜の美味しい食事で満たし、
頭は建築巡りの刺激で満たしました。

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石の教会・内村鑑三記念堂
フランクロイドライトとの出会いから自然との調和を目指す建築家として歩んだ
アメリカのオーガニック建築家・ケンドリック・ケロッグの設計です。

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駐車場から歩くと、まず導入部に石積みの壁と
木造フレームに囲まれたガラスの屋根の下に、
二つの流線型の木製ベンチがあります。
ここは結婚式の待ち合いの場所と思われますが、
石の教会への期待感が高まります。

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その脇をカーブする石積みの小径を辿る先には、
開けた石の広場があり、その奥に、
アーチ状のフレームが徐々に立ち上がっていく石の教会が姿を現します。

一見すると建築とは思えない形態ですが、
地場産出の志賀石積みをはじめとして
自然を織りなす5つの要素である『光・石・水・緑・木』が着想
コンクリート製のアーチフレームは、
ザラッとした独特な表面が光に浮き立っています。
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その間にはうろこ状のガラスが上下にはめ込まれて、
太陽の軌道に併せた形状と徐々に立ち上がっていくアーチから
いつも光が降り注ぐ内部空間ができあがっています。

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光溢れる内部空間は、撮影できないので星野リゾートからの転載です。
側面の石積みからは、ポトスの緑が匍うように繁茂して、
そこに湧き水が流れ落ちる音と苔むした石積みが緑の壁となる。
二列あるベンチは、大きさと独特の形状が微妙に異なるマホガニー製。

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地下の展示室から外部に出て、外周の小径から
アーチをうろこ状のガラスのディテールをじっくりと観察。

アーチの上部は勾配がほとんど無くなるので、
雨の処理はどうなっているのかが気になりましたが、
頂部には、その上にガラスの三角屋根が掛けてありました。

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またアーチ相互は一定の幅ではなく、
お互いの勾配も違うため、その間をガラスで覆うという考えは、
結構大変な納まりのはずですが、
端部がうろこ状のガラスを上下に重ねて、
そのうろこ部がお互いにオーバーハングして、
雨の吹き込みに対応しつつ、その重なりが微妙な影を落としていて、
見事な処理となっています。
やはり神は細部に宿ります。。。
いつまでもベンチに佇んでいたい、やすらぎの空間でした。

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 ・・・どうも、ありがとうございました。

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