大改造!!劇的ビフォーアフター石川邸リフォーム施工編3・集成材梁柱補強
石川邸は、築57年のごく普通の一軒家でしたが、
『2階が傾いた家』のタイトルの通り、
2階クロゼットの床の傾斜とその下の和室建具枠のゆがみ。
これから、梁か柱か基礎かのいずれかに問題があると想定できます。
今回は店舗の客席と厨房の広さを確保する必要があり、
和室とDKの壁を910mm北側へ移動することにしました。
これにより、新しい壁とその下部には鉄筋コンクリート造の
基礎を新設することができます。
店舗のベタ基礎を周囲の基礎補強に役立てていますが、
大改造!!劇的ビフォーアフター石川邸リフォーム施工編2・ベタ基礎補強
https://atelier-m-architects.seesaa.net/article/498760247.html
この店舗厨房上部が2階建ての中心に位置するため、
既存梁の掛かりが1cmという不具合から来る傾きを修正すると共に
@910欧州赤松集成材梁3本と厚24mmの構造用合板で、
8帖の床剛性補強をおこない、躯体全体の耐震性能を高めています。
ただ、この場合にはその周囲の柱のホールダウン金物が必要ですが、
店舗土間の仕上がりには側面に基礎を追加すると
出っ張りが出てしまい、厨房機器の設置に支障が出ます。
そのため、ここではパイプ羽子板かくれんぼを
8本の柱の柱脚に埋込み、その斜めボルト部分を
D13鉄筋X2本で緊結し、
ここに床かさ上げのため土間コンクリートを
柱脚まわりだけ厚240mmとして打設して、
集成材梁廻りの柱をホールダウン金物の代わりに
補強する方法を取っています。
すべてが完璧となるわけではありませんが、
できる限りの考えられる補強をおこなっていくという設計です。
大改造!!劇的ビフォーアフター『2階が傾いた家』リフォーム概要
https://www.asahi.co.jp/beforeafter/d00193wb6q.html
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・・・どうも、ありがとうございました。
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