琉球赤瓦屋根施工プロセス7・S型赤瓦の隅棟瓦納まり

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今回の宮里家のリフォームの発端となった赤瓦屋根の雨漏り。
「雨も土も降る家」
http://asahi.co.jp/beforeafter/d00170dlfa.html

琉球S瓦の平場部分が葺き終わると、
今度は寄せ棟の4つの各棟を押さえる隅棟瓦を乗せます。

まず取り出されたのが、巾40cmほどの木枠。
これを隙間の空いたままの隅棟に合わせてのせ、
そこにしっくいを入れていきます。
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この入れ方が独特。
S瓦が斜めに割られて部分を埋めるようにして
詰めていくのですが、その間に隅用に割った瓦の破片を
一緒に詰めていきます。
これは、廃材を出さないようにするためと、
より高くしっくいを積み上げる土台としての工夫。
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その上に、さらに二段目を乗せるので、
一段目がしっくいだけだと、どうしても内部が固まるまで
時間をおかなければなりません。
二段目の台を作ったら、そこにのし瓦を置いて、
さらにしっくいで埋め込んで、
最後に見える部分の雄瓦を乗せて、
廻りをしっかりとしっくいで塗り固めていきます。
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このようにして、あの重厚で一段と高くなった隅棟瓦ができあがります。
同様にして、再頂部の棟も施工されて、
屋根の棟部分をしっかりした重量で押さえて、
沖縄の超台風の暴風にも瓦が飛ばない、
しっかりとした琉球赤瓦の屋根ができあがります。
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塗っている最中のしっくいは、土色をしていますが、
これが乾いてくると、あの真っ白なしっくいに変わります。

琉球赤瓦の葺き替え作業、本当に貴重な経験をすることができました。
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