階段下便所は、豊かにできるか。

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階段下に便所を設けるというのは、
我々にとっては、最終手段・・・、
といいますか、避けるべき手法ではあります。

しかしながら、住まいに絶対こうということはない、
さまざまな条件が重なり、やむを得ず、
ということも起こりえます。

それに直面したときに、迫る現実は、
斜め天井と低く抑えられる開口部の問題。
どちらも、閉塞感と暗がり感を引き連れてやってきます。

ここでは、階段方向に直行させることで、
階段外の天井を確保し、
カウンター形式の洗面ボールで足元を解放。
通風用の窓は、低くなってきますが
洗面前が、妙に明るい。
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その仕掛けは、階段外の天井に、発砲ビーズを敷き詰めて、
断熱材代わりにしつつ、その空隙から
柔らかい光を取り込む仕組み。

縦長の窓を備えた明るい階段室が、
便所を取り囲むようにして、2階へ導く動線となり、
強化ガラスで被われたビーズ入り天井が顔を出す。

夜は、便所の光が天井全体から漏れて、
逆に、階段室をライトアップ。
また、階段下の三角壁が鏡に映り込んで、
なんとも不思議な光景を創り出しています。

カウンター下には、購入キャビネットで
トイレットペーパーや洗剤を置くはずでしたが、
建て主さんも、これはこのままシンプルにしたいと
置かずじまい。
予想以上の効果をもたらした階段下便所です。
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