伝統建築に学ぶ /飛騨高山編その3

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飛騨高山の住宅に共通する窓と言えば
ご覧のような連子窓(れんじまど)。

これは、細い角材を竪または横に
並べて組子とした窓のことで、
歴史的には飛鳥時代の仏寺に
初めて現れたと考えられています。

こうした格子窓は、適宜に日照を調整する効果と
往来近くの窓から内部を見にくくする
プライバシー効果があります。

さらに、簀戸と呼ばれる小丸竹を
隙間なく組んだ建具と併用したり、
よしずを内側に掛けたりして、
夏の涼を取るための手段としても使われ、
日常生活に大変役立つ窓となっています。

格子した窓が連続するまちなみが、
独特の風情ある表情を創り出しているんですね。

この窓の内側は、よく見ないと分からないのですが
巾のある縁側であったり、
わずかな巾の縁台であったり、
簀戸を全面に付けていたり、
障子戸があったり、・・・・

こうした、その背後にある様々な
住まいの様子が感じられて、
見ていて飽きないですね。

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また、最後の写真にある建物の下に
竹を弓状に反らせて組んだものは犬矢来。

これは、建物の外壁の腰壁、
つまり、庇によって防ぎきれない雨がかり部分を
保護するために設ける囲いです。

名前から、犬のおしっこから保護するという
意味合いもあるとの説もありますが、
本来は、外壁の保護でしょうね。
しかし、これがまた美しいんですよ。

こうしたまちなみの中では、
円弧状の曲がった要素が見当たらないので、
その優雅さが一層引き立っています。

こうした伝統的なまちなみでは、
一つ一つの構成部材にも、その理由があり
そうしたパーツに目と向けて眺めると
ひと味違った楽しい散策となりますね。

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 ・・・どうも、ありがとうございました。

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