伝統建築に学ぶ/飛騨高山編その1

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昔、飛騨高山を訪れた際の写真を元に、
今なお受け継がれ、住み継がれている
伝統建築について考え、
その魅力をお伝えしたいと思います。

先人の知恵、温故知新の精神で・・・。
まず、最初の写真をご覧下さい。

どっしりとした、重厚な造りの外観と
軒先にぶら下がる杉玉。

古来、寒造りの新酒ができると
青々とした杉の葉を束ねて球形にしたものを
軒先にぶら下げて、酒造の神のご加護を願う
風習があり、これが造り酒屋の看板となっています。

造り酒屋といえば、酒蔵があり
いわゆる豪商となるわけですが、
その建物をよく見ると
建物の側面に屋根よりも
一段高くなった漆喰塗の厚い壁が
立ち上がっているのが分かります。

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この屋根のついた厚い壁は、
町屋などの隣り合って連続して
建てられている場合に
隣家の火災が、燃え移るのを防ぐ
防火壁の役割を担っている壁で、
うだつ(卯立、卯建)と呼ばれます。

これを創るにはそれなりの費用も掛かるため
比較的裕福な家に設けられることが多かったようです。

この、う・だ・つ、
どこかで聞いたような気がしませんか。

そう、うだつがあがらないという言葉。
地位・生活などがよくならない、ぱっとしない、
先の見込みがない時に使いますが、
その語源が、この防火壁に由来するとも言われます。

最後の中庭からの写真ですが、
左手奥、2階屋根の上に少し見えるのが
内部から見た、うだつの様子です。

こうした言葉からも、
住まいと生活習慣の密接した関係が伺えます。

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 ・・・どうも、ありがとうございました。

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