ブログ講義09/ル・コルビュジエ最後の作品「サン・ピエール教会」

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ロンシャンの礼拝堂、ラ・トゥーレットの修道院に続く、
3番目の宗教建築であるサン・ピエール教会は、
建設地の軟弱地盤や建設費オーバーなどから
高さを50mから34mに変更したにもかかわらず、
基礎部分が完成しただけで頓挫し、
その後約20年間も放置されていました。

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この未完の作品は、その完成予想図がCGで再現されるなど
注目を集めていましたが、地道な努力が実を結び、
2003年になってようやく建設が再開し、2006年に完成。

東側の壁面に開けられた小さい穴は、
祭壇背面から無数の光の帯が差し込み、
西側は西日を取り入れる緑色の四角い明り取り、
塔頂部には黄色と赤の大きな明かり取りが設けられ、
それぞれが時刻に応じて、祭壇の十字架を照らし出す、
まさに、光の教会といえる演出がほどされております。

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一昨年の生誕120年の展覧会で模型などと共に展示されましたが、
なかなかお目にかかれない完成写真です。

なお、本日の建築日記は、
昨日の建築計画講義の補完記事となっております。

<連絡事項>
さて、屋根を取り巻く帯のような物体は?
講義で見せました3G映像と実際の写真、
その印象はコメントにて。
罰ゲーム『私の夢2』でもいいですが。

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この記事へのコメント

Eーー2
2009年05月21日 10:39
外からみるとなんだがちょっと変わった家のような感じで教会には感じる事ができないですけど、中の写真をみると光がいくつもの丸い円を描いていて光の教会の表現がよくわかります。周りの帯は…雨水を流す装置…?
2009年05月21日 11:20
内部の写真を見ると「鉢巻き部分」から光が漏れていますので、屋根からグラスファイバーなどで光を取り込む装置でしょうか。外から隠された窓にしてあるのであれば、夜には逆に内部の光が漏れて教会の表面を照らし出し、神の栄光を表すことになるのかもしれません。
 あるいは教会につきもののパイプオルガンの最重低音部用のパイプでしょうか。講義に出ていないので、そのへんは分かりませんが、3D画像を見てみたかったです。
 もっと実用的に考えると、建物表面の掃除用装置かもしれません。「鉢巻き構造」から縦に屋根まで伸びる棒状構造体が、屋根に沿って回転し、表面の掃除を行うのではないでしょうか。「ヨコハマ グランドインターコンチネンタル」で似たようなものを見た記憶があります。
 非常に現代的な構造体ですが、その非対称性からカタツムリのような親近感をいだかせる建物だと思います。また、天井の二つの砲塔を目とすると某総理のように口の曲がったオジサンにも見えます。巨大な建物でありながらそういう意味で威圧感がありません。今後何世紀にもわたって、この地を代表する建物として愛され親しまれていくことでしょう。
雨のみち
2009年05月21日 12:44
誠に勝手ながら
このブログでのやりとりを社内掲示板にUPしました。
学生諸君のコメント注目したいと思います。
Q-1
2009年05月21日 22:37
この教会は今まで観てきた教会とは全く違うもので、遠くから見たら一つのオブジェみたいなもののように見えると思います。
室内の丸く切りとられた窓から注がれる太陽の光はとても綺麗で写真ではなく実際に見てみたいと思いました。
建物に付いている帯状のものは、そこからも光が取り入れられるようになっているか、夜にそこから光が漏れるようになっているのではないかと思います。
2009年05月22日 04:15
>雨のみちさん
これは、大きなヒント。
さて、ご期待に添えますかどうか?
O-1
2009年05月22日 12:34
数十年間完成せずに今まで残せたことに感心したした 是非 一回行って見たいものです
周りの帯はもしかする雨降る時と降らない時は(歌やピアノなど)音質が変わるかもしれません
あとはその時の天気で中に注ぐ光りと音質が微妙に違い いつも新鮮さを感じさせるとか
C-1
2009年05月22日 17:04
僕の夢はなかなかしんどい罰なので、早めにコメントします。
 帯は雨漏りがなんとかだったような?照明器具など使わず日光と穴を開ける事だけで幻想的に見せるやり方が教会に合っていて素晴らしいと思いました。
A-1
2009年05月22日 18:18
教会には見えない外観で、形も普通ではなくて、見ていても飽きのこない建物です。
建物自体は白ですが、屋根にある煙突??みたいのは黄色で、ワンポイントでまたいいですね。アーチ状のものもあり、おもしろい造りです。
そしてなにより、中の光の帯が差し込むところでは、差し込んだ光が弧を描く様にになっていて一つの「アート」となり、とても魅力的です。

昼と夜とで違う顔をもってそう。
I-2
2009年05月22日 22:10
外観は変わった形の教会だな~と思いました。
でも中を見ると壁に空いた穴から光の帯が差し込みとても美しく、光の大砲と呼ばれるもの等光を強調してすばらしいと思いました。
D-2
2009年05月22日 22:29
とてもきれいな教会ですね^^
不規則に並ぶ小さな穴がとても印象的です!
いろいろな苦難を乗り越えやっとのことで建てたサン・ピエール教会。
とても感動的だなと思いました。
M-1
2009年05月22日 23:06
今までとわ違ったとても変わった教会だなぁと感じました!20年間放置されていたのにゎ脅かされました。光の差し込み方など、とても人が作った物に思えなぃほど素晴らしく感動しました。教会の帯ゎ雨水がそこをつたっていく仕組みだと思いました。
R-1
2009年05月23日 10:11
3Gと写真では
全然受ける印象が違いました。
窓わ十字架に時間ごとにあたるようになっているという記事を見て感動しました。
十字架にあてるためにも緻密な計算が必要なのでこの建物にどれだけ時間をかけて設計したのかが分かります。

外に付いてる帯みたいな物は多分雨樋だと思います。
屋根が急勾配なのでそのまま屋根から地面に雨が落ちないようにと付けたんだと思います。
J-2
2009年05月23日 11:57
第一印象は、変な形の教会って思いました。
むしろ、教会とわ思えないような変わった形の建物だと思いました。教会っていうより美術館みたいな感じがしました。
建物全体は白いのに、一か所だけ黄色が使われているところも、なんか意味があるのかな~って思いました。

周りの帯みたいなものも、形がさまざまであり、なんかオシャレですね。
太陽の位置によって、その帯をつたって建物内部にさまざまな光を取り込む仕組みぢゃないでしょうか 1秒1秒違う光を楽しめるみたいな
 
そんな気がしました。
それか、ただ見た目を変わったものにしたかったのかも、帯自体には特に意味がないのかもしれませんね。
T-1
2009年05月23日 13:06
完成した写真と3Dで見た写真とではかなり違う印象が持てた。

3Dでは表すことのできない『何か』を教会に持たせることのできるところは、「天才」所以かなと。


帯状のものは最初樋かと思ったけれど、もしかしたら帯状の上部から光を取り入れるものであるのかなとも思いました。
J-1
2009年05月23日 15:08
始めに外観の画像を見たときは、人の顔のように見えました。 正直、外国人の芸術的センスは一味違うなと思いました・・・・
建物の内側は光が入っていて、幻想的だと思いました、いつか実際に現地に行って自分の目で見てみたいです
Y1
2009年05月23日 15:12
初めてこの教会を見ました。第一印象は、変な形だなと思いました。けど20年間も放置されていたのにもかかわらず、建設が再開されて最近になって完成したなんて、すごいと思った。この人の偉大さがわかる。
光が射し込んでいる場所を一度実際にみたいとおもった。
帯のような物は何かわかりませんでした。
U-1
2009年05月23日 19:49
正直、この教会を見たときに「微妙な屋根だなぁ」とか「自分が思ってる教会とは大分違う」なんて思った。
だけど、壁に映る無数の穴から射し込む光が、星空の様に見えてとても気に入りました。

帯のようなものは、多少傾いていたので雨水を流す役目をしているのかと思います。
X-1
2009年05月23日 22:29
初めてサンピエール教会を見て、これが教会?と思いました。
教会ではなく、美術館や図書館などの建物のような感じがします。
日本にこんな不思議な形をした教会があったら、びっくりすると思います。

中は穴から差し込む点の光と線の光が印象に残り、とても綺麗だと思います。
その光もまた美術館にありそうな気がします。

帯びのようなものは、光を差し込むところ、もしくは雨水を流すところだと思います。
A-2
2009年05月23日 22:30
外観の真っ白さにまず目を奪われました。アーチ型の部分で角ばった感じを和らげてる気がしました。中も窓というのを使わずにあくまで自然に光を取り入れることにこだわったのが伝わってきます。黄色と赤というあえてビビットな色を選んだのもアートだなあと思いました。時間帯によって十字架を照らす光が違うというのもとても素敵ですね。教会という、人々の心を何かしら清らかにしてくれる場所にぴったりな造りだと思いました。
帯状のものは、雨の時のため?屋根が急斜なので、つけなければならなかったのか、それともあえてつけたのか。
H-2
2009年05月23日 22:38
自分の想像していた屋根と、だいぶ違っていて、正直「なんだこの屋根。変な形だなあ…」とまで思っていました(笑)
高さを50mから34mに変更したという事に驚きました!!
34mでさえ迫力があるのに50mだったらどうなっていたんだろう…。。

光の帯についてはとても幻想的で素敵でした!!
画像を見ただけでもキレイと感じたのに、実際見たらどんな風に思うんだろう…。
時刻に応じて祭壇の十字架を照らす光を実際に自分の目で見てみたいと思いました!!

屋根を取り巻く帯のような物体については、あたしも雨水を流すものだと思います。
それ以外に考えられません…。。
Sー1
2009年05月23日 23:50
外見からはとても教会には見えない不思議な建物でした。
光の帯は太陽の位置によって様々な角度で光が入り、とてもキレイで一度生で見てみたいです。
屋根に付いている帯のような物はやはり雨水を逃がすための物だと思います。
B-2
2009年05月24日 08:03
外観を見ただけだと、とても教会には見えません
屋根を囲むような帯は、たぶん降っている雨を一部分に流すために作られたんだと思います
3Dで見ただけじゃ分からなかったのは、存在感でした
完成された写真を見ると、迫力があって存在感があると思いました
実際に見たら、もっとすごいんだと思います

あとは、自然の光を使って、内観を変えることにすごいと思いました
サン・ピエール教会を見ての感想☆V1
2009年05月24日 10:18
外観は白くて変わった形をしてます。教会にしては装飾彫刻もなくコンクリートであっさりした感じに見えて、教会って言われないと外観からは教会に見えない感じがした。フィルミニ フランス中部でリヨンから1時間半ほどの待ちの再開発として、1960年に建設が計画されたからかな。

教会の中から光を感じる。星のように輝いて見え、自然な神聖さが。

壁の帯は何かわからなかったです。
B1
2009年05月24日 14:48
高さ低くしたのに、さらに計画が
頓挫したって…ヒドイ財政難だ。
今の世の中に似ている気がする。

表は、『望遠鏡でも中に入ってるん
じゃないか?』みたいな形でも、
中はしっかり教会の『神聖さ』がある。
そのギャップ面白いです。
Eの1
2009年05月24日 15:00
外の帯は雨水を流すためにあると思います
壁から光が入っていて夜空を見ている感じです
見た目は教会に見えない感じで一般的な住宅に見えました
Dー1
2009年05月24日 15:02
コルビュジエはロンシャンの礼拝堂もサヴォワ邸も外見が綺麗な白を使っているのが印象的でした。サン・ピエール教会も白を基調として赤や黄が所々に使われていてコルビュジエのこだわりを感じます。ロンシャンの礼拝堂と同様に、外からの光の演出がとてもすごいと思いました。
外観に光の窓がないのと、中の写真をみると赤や黄色の光が帯状のところからきているのではないかと思います。あと、帯状のものがただ建物を1周くるりと回っていないのも気になりました!
L-1
2009年05月24日 17:01
屋根の帯はやはり雨どいのようなものでしょうか。流れた雨水が最終的に一点に集まる仕組みになっているところが、実用性とデザイン性を兼ね備えていて、遊び心を感じます。
3Dではなかなか内部がイメージしづらく、正直驚くこともなかったのですが、実際の写真を見ると、外観のデザインにも内部の採光にも驚かされました。どうやったら小さい穴からあの光の帯が差し込むのか、また時間によって光の入り方が異なること、これを思いついたコルビュジエはやはりすごいと思います。
あと地盤の問題はどうやって解決したのかも気になりました。
K-1
2009年05月24日 17:38
屋根を取り巻く帯のような物体は多分雨水を流すためについていると思いました。
この教会を見て教会とは思えない変わったデザインだなと思いました。
光を取り入れるために工夫していて、時刻に応じて祭壇の十字架を照らし出すという演出はいい考えだと思います。
3Gと実際の写真では、すごく印象が変わりました。
h-1
2009年05月24日 19:45
とても教会には見えないデザインで、よくこんな設計を考えつくなと思いました。また壁の穴から光が差し込んでて、きれいだとおもった。
一度は本物を見てみたいです。
K-2
2009年05月24日 20:13
初めて見た人にはこれが教会と分かる人は少ないと思います。
中に入って初めて「あ、そうなんだ」と理解する事ができる。そこが面白いなと思いました。

屋根を取り巻く帯のような物は雨樋のような物だと思います。
しかしただの雨樋ではなく、形にもこだわっている辺りが素敵だなと感じました。

内部の無数の光の穴も時間によって祭壇の照らし具合が違うなど工夫がされていて、幻想的な演出も素晴らしいと思います。
当時の人々には考えつきもしないような物を生み出すあたり、やはり「天才」は存在するのだなと感心してしまいました。
W1
2009年05月24日 20:35
実際とグラフィックだと全然違うだ、って本当に実感しました。
外からは打ちっぱなしのお洒落な?雰囲気。でも実際中の写真見たら教会なんだなって雰囲気でした。光を差し込んだとこ見ると本当にそう思いました。
これを実際に見たら迫力あるんだろうなって思った。実際に見てみたいと思ったけど見れないだろうな…まずは身近なとこの建物からしっかり見て、本当に見たいと感じたら足を運びたいです。
F-1
2009年05月24日 20:42
一瞬照明かと思うほどの技術の高さに本当にびっくりしました!!
c-2
2009年05月24日 21:50
時間によって違う空間を作り出しているところが印象的でした。
帯じょうなものは雨を流して何かを表現しているのかなあ?
G-2
2009年05月24日 22:01
帯みたいなのは雨のやつだと思います。
3Gは見てないので分からないけど形とか色とか教会に見えなくて考えた人すごいと思いました。
N1
2009年05月24日 22:25
建物全体は顔のような模様に見えました。
また窓からの採光の工夫ゎ時刻によって光の入れ方を変えるのはすごいと思った!
I-1
2009年05月24日 23:44
小さな穴から注がれる光や、黄と赤の明かりが教会内部を照らしてすばらしいのだろうとおもいます。実際に見る機会があればいいなとおもいました。
帯については教会頂部から地面に伸びていて、東側壁面の穴、頂部の明かりとは関係がなさそうなので雨水が伝う雨樋だとおもいます。
G-1
2009年05月24日 23:59
完成した本物とCGとでは全然違っていてとてもきれいでした。でもやっぱり不思議なかたちだなと思いました。屋根の上の黄色い部分はCGではわかんなかったです。中に入る光も照明の光と違っていい感じでした。
F2
2009年05月25日 07:38
光の帯はとても幻想的で
素晴らしいなととても
強く思いました。
本物を見てみたいなあ
って思いました。

遅れてすいませんでした。
P-1
2009年05月25日 09:02
外見はとても教会にみえませんでした。
ほかの建物だと思いました。
壁は光たくさんあって夜空のようです。
帯はただの飾りだと思います。
2009年06月26日 18:56
1ヶ月経ったので、そろそろ正解を・・・
気になって仕方がありません(笑)
傾きからかんがえると雨樋だろうとは思いますが、なんだか大きすぎませんか? 

何遍も見ているうちに最初に受けた奇異な印象はうすれ、むしろ虚飾を廃した素朴なシルエットに思えてきました。
2009年06月29日 02:43
正解は、雨樋。
こうも大胆に扱われると
帰って違って見えるから不思議です。
逆転の発想ですね。
コルビジェは、樋にも特徴が多いです。

さらに、祭壇背後では
樋下からスリットにて光を取り入れる
仕掛けがある模様です。
非常に造形的でありながら、
実は、大変実用的な
デザインとなっています。
へ~20、こと 彩季堂
2009年06月29日 18:32
有り難うございます。
大きくすることで、逆に目立たせなくしているわけですね。素晴らしい!

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