浜松物語・簡単/確実な遮音構造。
浜松物語は、内部の造作工事が進行中。
私の設計する住まいでは、
1・2階共に、無垢のフローリングを使用するのが一般的で、
主に、メープルかオークを使います。
枠組み壁工法では、上下階の音が
伝搬しやすいという構造的な特性がありますので、
2階からの音の問題は、一考を要します。
主に気になるのは、固体伝達音。
よくマンションで、床がフローリングの場合に
気になる足音等の音ですが、
これを遮断するには重たいものを敷くのが効果的。
過去に、遮音シート等を色々と試しましたが、
結論は案外単純。
2階のフローリング下に強化石膏ボード厚12.5mm
を敷き込みます。
一般的な石膏ボードより密度を上げた
強化石膏ボードは、耐火性能に優れ、
準防火構造の住まいでは、これを使用します。
一般の石膏ボードに比べて比重が15%大きいので
より重たいのです。(普通/0.65→強化/0.75)
これに加えて、階下を吊り天井として、
ロックウール断熱材厚100を天井に入れます。
これをおこなうのは、2階リビング下の寝室、
つまり、パブリック部分の階下に寝室がある場合に、
標準仕様としています。
強化石膏ボードを敷く場合、
下枠の厚み38mmが12.5mm分埋まってしまい、
残りが、25.5mmとなり、
巾木を留め付ける下地が不足しますので、
あらかじめ下枠下に厚12mmの合板を
加えておく必要があります。
パネル化の場合は、その旨を指示しておく必要があります。
遮音性能の向上と共に、防火性能もアップしますので
一挙両得。
コスト的にも、強化石膏ボード厚12.5mmは
3'×6'(910×1820)で¥920/枚程度、
これに敷き手間を加えるだけですので、
対費用効果の高い仕様といえます。
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この記事へのコメント
今の賃貸マンションは、床がフワフワしていてちょっと気持ち悪いんですが、これもそういった工夫なんでしょうか・・・
一戸建て住宅の場合は、
ご家族の足音ですので、
気を使わないことは多いですが、
2階LDKや同居型の住まいでは、
やはり、それなりの工夫としています。
フローリングを使用しているのに
フワフワ・・・の訳は、
こうした音対策用として
フローリングの裏面に防音用の
クッション材を付けたタイプ、
直張りタイプですね。
何だか、床下が腐っているような感じ(笑)
それが、階下の人への思いやり、
ということですね。