静岡物語・主筋圧接/引張強度試験。

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いよいよ、配筋は地階の上部構造、柱・梁へと移ります。
耐圧版に既に埋め込まれております22φの主筋。
これを、柱頂部まで延ばすのですが、
鉄筋の19φ以上は、いわゆる重ね継ぎ手という
相互を重ね合わせることで一体化することは認められません。

この太い鉄筋は、ガス圧接という有資格者による
溶接作業で、繋げる必要があります。
圧接する本数によって、その部分を抜き取って
検査することが決められておりますが、
今回は、柱96箇所・梁24箇所、合計120箇所で5本。

長短にセットされている主筋に対して、
まず、継ぎ足す主筋双方の断面をサンダーで削り、
錆を完全に落とします。

次に、圧接部に対して溶接中の圧力を加える圧接器を
鉄筋の上下に固定し、自動加圧器を繋いで圧接を開始。

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蟹の爪先のようなバーナーから、12本の火が噴き出し、
鉄筋を溶かしながら、圧力を加えて
溶接部が団子状になるまで溶接をおこないます。
鉄筋径の1.4倍のダンゴ径が目安。

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こうして圧接した主筋部分から、5本をカットして抜き取ります。
抜き取った部分は、またさらに圧接することになります。
こうして抜き取られた圧接箇所を
今回は三保にあります第三者の試験センターへ持ち込み、
引っ張り試験機にかけて、引張強度を測定します。

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今回の主筋22φの鉄筋種類は、SD345。
引張強さ490N/mm2以上が求められます。
5本の引張強度は、すべて数値以上で平均553.8N/mm2で合格。
また、破壊もすべて母材(鉄筋自体)でおこっており、
圧接部分では破壊されておりません。
つまり、圧接で鉄筋が完全に一体になっていることが
証明されるわけです。

このようにして、いくつものハードルを越えて、
様々な検査を経て、
鉄筋とコンクリート、それぞれが設計通りの強度を持ち、
鉄筋屋さん、圧接屋さん、型枠屋さん、コンクリート屋さんの
適切な施工の元で、まさに一体化することで、
鉄筋コンクリート造として強度を発揮することになります。

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この記事へのコメント

2009年02月12日 16:56
高層ビルの鉄骨って、なが~いのを曲げて持ってくるのかしら~などとバカなことを考えていましたが、納得です。
しかも抜き取り検査まであるとは徹底していますね!
2009年02月12日 21:54
>彩季堂さん
高層ビル辺りの鉄筋では、
通称、デゴイチ/D51Φ・・・、
これはもう鉄筋とは呼べませんね。

三保の検査センターでは、
この大きさまで検査できるのですが、
引っ張り試験で破断する時の音は、
耳栓をしないと、鼓膜が破れるそうです。

D22Φでも、相当の音でしたので
これは、想像を絶しますね。

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