予算調整・夢から現実への最終章。
建築家の役割は、言うまでもなく
家族の住まいへの夢を
いかにして、具現化するかという命題。
約半年前にさかのぼれば、
最初に建て主に対面し、
最初にその住まいの敷地に対面し、
最初にその建設予算に対面し。
夢と現実の狭間で葛藤する住まい手に、
あらゆる手段を尽くしてアプローチし、
その求められる機能と空間を
いかに現実の予算とすり合わせていくか。
そのプロセスの中では、
当然、様々な夢が盛り込まれていきますが、
明らかな予算オーバーは別にして、
やはり、最後まで持ち続けられる夢もあります。
しかし、それは見積金額が提示された折りに、
しっかりと、現実として現れます。
設計スタートの指標としている概算予算書は、
直近の実現した住まいのデータを元にしているため、
最終的な見積金額は、
5~8%程度オーバーの範囲で収まりますが、
それには、やはり盛り込まれた夢の数々が・・・。
その夢に優先順位をつけ、
どれを実現させるかという住まい手の選択。
かたや、その可能な限りの実現に向けて、
厚い見積書や数量を綿密に分析して、
予算の適正金額や単価、
或いは、仕様が同等の代替品、
住まい手には明かさなかった別仕様の提案、
そして、分離発注業者との見積もり比較等々・・・。
工務店との何回にもわたるファックスのやり取りで、
時には激論し、また時には折衝し直し・・・。
こうして、実現への第一歩が示される瞬間。
これが、住まいの最終章への大いなる序章となります。
写真は、その断片の一コマ・・・。
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・・・どうも、ありがとうございまいした。
この記事へのコメント
その節は、お世話になりました。
(bitterな思い出です)
陽の目を見なかった検討結果が多々あったのだろうなあと
いまさらながら、感謝です。
ご無沙汰しております。
あの時も、こういう舞台裏でしたね。
その後のご家族の笑顔が
何よりに励みとなります。